花物語 (上) (バレ

結構時間がかかってしまった・・・。
私は結構短篇集が苦手かもしれない。
長編の方が中盤から終盤にかけて先が気になるということで一気に読んだりするけど短編集だと一編毎に気持ちがリセットされてしまう(苦笑)

ほとんど同じ内容でブクログにも書いております。
とにかく表紙がかなり素敵で凄く気に入りました。

<鈴蘭>
亡き母の面影を探してピアノを弾きに来ていたオルテノ嬢・・・。
短くも切ない、素敵なお話でした。
<月見草>
長崎の話。
手渡されたのはきっとクロス・ロザリオですね。
おゆうさんの置いていった簪が切ない・・・。
<白萩>
I will leave it to Chance. (運命にまかせましょう)
お姫様との出会い。
お姫様の姿を描きたいゆかりさん・・・。
絵とゆかりさんと言うことで、はやてを思い出してしまったのは言うまでもありません(笑)
切ない出会いと別れの話・・・。
<野菊>
実のお母様との儚い出会いと別れ・・・。
これまた切ない話。
<山茶花>
亡くなられたお姉さまの想い出話。
山茶花の中に埋もれる少女ってかなり幻想的な風景です・・・。
語る瑠璃子さんのお姉さまへの思いが伝わってくるようでした。
<水仙>
支那の少女との幻想的な出会い・・・。
少女は幽霊だったか人間だったか・・・。
<名も無き花>
鳩が導いた美しい少女との出会い。
マリア様と少女の親和性は高いですよね・・・それは原点においても明らかなわけです。
――CROIRE EN DIEU―― (信じます)
信じます(c)福沢祐巳

<鬱金桜>
素敵なお姉さまとの想い出話。

あわれ、この優しき姉に別れし小さな子の上に、心あってか胡蝶のごとく散りかかりしは、鬱金桜の葩。

ひとたび逝きては返らぬ日の慕しさは、鬱金桜は春を寂しく儚なげに咲き匂うのではあるまいか。いかに若き君達。

美しい文章です・・・。
<忘れな草>
お姉さまへのあこがれを、あこがれのまま終わらせた少女の話。
マリみてのリリアンにもきっと多くいるであろう、普通の少女の想い出・・・。
読み終わった後流れたタイミングの問題か、「Rumbling Hearts ~twin-vo ver.~/栗林みな実&石橋朋子」がもの凄くこの話に合っているなあと思ってしまいました。

もう戻れない あなたの腕に包まれていた 優しい日々 夏の 記憶かすかに 残ってる 小さな花火 消えない 今でも
もう帰れない 傷つくことを ためらっていた 幼い日々 胸の奥で密かに 育ててた 小さな想い消せない 今では
いつか きっとすべてが 優しさになる あの日に見た七色の夢 遥か 遠くの虹で 出逢えるの あなたへの想い 生きてく 永遠に

やがては返らぬ少女の日の永久の思い出によと、その君が手箱の底に秘められようものを・・・・・・。
<あやめ>
雨の日の美しい夢の想い出。
ふさ子さんはとてもいい子。
あやめの花の精、また会える日があると良いなと想う・・・。
<紅薔薇白薔薇>
ロサ・キネンシス、ロサ・ギガンティア。
蓉子さまと聖さま。
互いの永遠の友情を誓いあう少女の話。
素敵です。
<梔子の花>
盲目の美しい少女の、姿とその笛の音色に魅せられた芸術家の話。
少女への思いを込めてのみを振るい、人魚の像を完成させた芸術家の想いが伝わってくるようでした。
とても綺麗な月明かりの話。
<コスモス>
華やかなる少女の日々への別れの手紙。
妙様はきっと素敵なお姉さまなのでしょう・・・。
まあ、私でしたらこの後自ら会いに来る妙様を書きたいところです(笑)
さらば幸ある少女の華やかなる日を妙様お送りくださいまし。封じこめしこの一片のコスモスの葩に、いくど涙と共に接吻をしたでしょう。 ――では、妙様永久に御機嫌よう、さよなら。
<白菊>
死を約束された少女。
分かれなければならないのに出会ってしまった二人。
儚い、淡い恋物語。
美しきものよ、汝のまたの名は悲しみである。あわれ、次の世には白菊の花と咲かんと誓いし人は・・・。
<蘭>
幼き日の美しきお姉さまとの想い出。
切ないです。
ああ、永久に忘れ得ぬ愁いの花よ、白蘭! 散りぞな散りそ、散りしきて弱き子の胸ぞ荒すな、と私はひそかに祈りをこの花に捧げましょうものを。
<白梅紅梅>
お互いを慕い合う仲の良い姉妹の悲しい別れの物語。
切ない・・・。
<フリージア>
ミドちゃんが緑さんに成る過程の話。
リボンの色が変わる瞬間が醍醐味ですね。
<緋桃の花>
『物置城のトランク姫』
素敵な先生からの言葉に微笑む少女が可愛いです。
<紅椿>
紅椿が結んだ二人の少女。
哀しい少女の紅椿への思いが切ない話です・・・。
<雛芥子>
寮にありては家を恋う、されど家に帰りて慣るればまた都の寮を慕う、少女なればか、かばかりに憧れ燃ゆる性あるは・・・・・・。
雛芥子姫・・・切なすぎる話でした・・・。
幸せになって欲しかったのになあ・・・。
私の脳内ではゆるゆりのひまさくで再生されていました・・・でもバッドエンドだと切ないなあ・・・。
それでも、なもりさん描いてくれないかなあ。
<白百合>
乙女の心に永久に生ける純潔の先生の話。
その姿は消え去ってもその心は永久に残り続ける・・・。
こうして先生のお姿は見えなくなりました。けれども先生の清い愛の生命を形取った白百合の花が(純潔)と囁いてこの土の上で咲くかぎりは、その花の姿と共に先生の、みこころは私共に永久に生きるのでございます。
<桔梗>
桔梗の舞姫の話。
しかし、どうして着物を預けたまま取りに行かずに街を離れようとしたのか・・・忘れていたとしたら・・・ドジっ子?w
打ちみればその面にも月影うけて咲くや銀泥に輝く一本の桔梗の花、おく露もあわれ紫にきらめいて・・・・・・。
<白芙蓉>
キチガイに嫌がらせを受ける話。
何とも腹立たしい、哀しい話でございます・・・。
<福寿草>
優しいお姉さまとの出会いと別れと再会の話。
福寿草のように美しく・・・。
<三色菫>
幸枝さんがふうらい姉妹のれい子さんで再生されてしまった・・・さっき読んでいたせいか・・・。
実のお父様とのそうとは知らぬ(もしかしたら知っててかな?)の出会いと別れ。
親子とは言え珍しく男女の話ですね。
幸枝さんが義理のお父様とお母様の優しさに包まれて、幸いに過ごされていく事を願います・・・。
<藤>
聖羅さんが素敵です。
無邪気さと美しさを兼ね備えた少女は最強レベルですね(笑)
<紫陽花>
ああ、心をこめて命を打ちいれて、描くや絵筆に染みゆく紫の滴り、隆子の涙に溶けし、薄き紫、金泥ににじみて夢より咲きしか淡い花の影、半ば溶けて夢に入り半ば現つの幻と咲くや、その葩あわれ紫陽花。
最後の文が美しすぎる・・・。
若夫人の素晴らしさと、お俊ちゃんの美しさに見惚れる物語でした。
隆子ちゃんは何故かクロワーゼの湯音ちゃんで再生された(笑)
家族が一人一人減っていって、三人になって、お俊ちゃんも亡くなって・・・家族が一人一人減っていく様が我が家を思い起こさせて切ない、けど紫陽花がとても美しい、そんな話でした。
<露草>
これはもう完璧に姉妹(スール)の話でしたね。
まさにエス。
秋津さんと凉子さんは当然可愛いのですが、
さりげなく一條さんが可愛い・・・。
私の手で続きを書きたいぐらいですね。
私の場合は決して二人をこのままにしたりはしません。
私にはそのような結末は、本来到底耐えられないものなのです・・・。
<ダーリヤ>
看護婦小説。
少女が本物の看護婦になるきっかけと過程を描いたお話。
素敵な決心だと思いました。
でも、春恵さんの道子さんに対する気持ちは、やっぱり真実だったとも思うので、春恵さんの気持ちが切ないなと思うのです・・・。
春恵さんはこれからも道子さんに会う為に病院に通うんだろうな・・・あきらめきれなくて・・・切ない。
<燃ゆる花>
激しい熱情。
貴き二人の想いの果て。
美しい。
魔女は焔の中にその身をやつして、
唯一人の次女と共に、神のもとに召されたのです。
麗しき情熱の、ああ花物語・・・。
<釣鐘草>
姉弟の話。
お姉ちゃんの哀しみが胸を打ちます。
自分と重ねあってしまい余計に切ない気分になりました・・・。
あわれ秋風心あらば紫の花咲き鳴らせ吹き鳴らせ、我が世悲しと鳴れよ、鐘草、鳴れよ鐘草・・・・・・。
<寒牡丹>
大事な事なので2回言いました。
ちはやふるな話でしたね~。
則子様がミクさん大好きなで応援しまくりな所が素敵。
何子の君も良い。
<秋海棠>
マリみてに繋がっていくような感じの話でした。
敦子様の哀しみが伝わってくるようです・・・。

全編感想を書いてみましたが、
一番心に残ったのは「忘れな草」と「燃ゆる花」だったなあ。
エスの原点ですね。
次は下巻。
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